5000万円物語

【第4話】起業に興味のない起業家

第4話:起業に興味のない起業家

いよいよネットビジネスが軌道に乗り始めた頃、
税理士から「法人化をしましょう」と言われました。

そのまま個人でやっていると、
税金がとんでもないくらい降りかかってくるからです。

地元の自動車工場で流れ作業をしていた男がネットで起業。

これは僕にとってまったく馴染みのない言葉でした。

僕は自由になりたいだけで、
別にビジネスをやりたいわけではありませんでした。

多少はビジネス書を読みましたが、
それでも経営者という人種には興味を持ちませんでした。

起業家と宇宙人は僕の中では同じでした。

自分で事業を作った人はとてつもなく優秀で、
自分とはまったく異なる脳みそをしていて、
メンタルもアスリート並みに強いと思っていました。

とりあえず税理士に聞くと

「司法書士に会社を作りたいと相談してください」

と言われたので、ネットで一生懸命調べて電話をしました。

30万ほど払えば、誰でも社長になれるそうでした。

法務局に自分で行けば、もっと安く社長にもなれるそうです。

とりあえず指示された書類を揃えました。

はんこもよくわからないので、一番安い奴を購入しました。

会社名は迷いました。

会社なんてどうでもよかったし、
目的は節税のためなので特に思い入れもありませんでした。

英語名がかっこいいから、
なんとなくそれっぽい感じの会社名にしました。

代表取締役というところに自分の名前を書いて提出をしました。

その瞬間に、僕は社長という人種になりました。

僕の会社の謄本です。

個人情報が載りまくりなのでほぼモザイクですが…

サラリーマン時代、
あれほど妬み嫌ってきた会社という組織のトップになりました。

さすがにこれには僕も笑ってしまいました。

いまも社長と呼ばれると、
少し居心地の悪さを感じます。

たまに起業を志す
経済学部の学生さんに教えを問われることもあります。

彼らの熱い熱意を聞くと、
こんな僕が起業家になんかなってしまい申し訳ないと思いました。

正直、いまも国家も社会も経済も興味はありません。

よくテレビのがっちりマンデーに出てくるような
経営者たちが持つ強い指名もありません。

名声を得たいという欲望もありません。

僕と僕に関わってくれる人だけが、
幸せになってくれればいいなとだけ思っています。
今後も一生自由に好きなように暮らしていきたいです。

そのためにはお金が必要なので、
効率の良い方法を選んでいるだけです。

もちろん税金はしっかり納めますし、ルールも守ります。

でもそれ以上のことは考えていません。

正直国や社会に税金として1億渡すくらいなら、
両親に渡した方が1000倍マシだと思っています。

だからギラギラした起業家や、
国や社会のために働く企業家を見ると、正直圧巻されます。

だから人前では、大人しくするようにしています。

会う人会う人に、

「本当に社長ですか?」

なんて言われるのはそのせいかもしれません。

第5話へ続く。

【第5話】父親の自営業失敗 ・第1話:はじめに ・第2話:僕の人生からサラリーマンという選択が消えた ・第3話:月収500万円の憂鬱 ・第...

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僕は自動車工場で働きながら起業し、
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