5000万円物語

【第10話】札束を握る

第10話:札束を握る

僕はネットビジネスの売上を口座からおろし、
100万円という札束を握ったときの感動は
今もでも鮮明に覚えています。

これはただの100万円ではありませんでした。

僕が自由を目指して、
喉から手が出るほどお金が欲しい状況で、

何もなかった工場作業員が、
誰でにも雇われず、本当にイチから
自分の力だけで稼ぎ出した100万円です。

僕はその分厚さを上から見たり、
横から見たり、下から見たりしました。

写真を撮ったり、
ポケットに入れて膨らみを確認したりして、
札束の感触を十分堪能しました。

そしてその後に、両親に渡しました。

パソコンもインターネットもまったく無縁の母親は、
僕が悪いことをしていると思ったらしく、
気が気ではないようでした。

僕は何度も自分のやっているネットビジネスが、
犯罪ではないことを紙に書いて説明しました。

妹の学費に充てるよう僕が指示をして、
母親は疑いながらも銀行口座に入金しました。

実際、短期間で稼いでしまったお金なので、
そこまで執着もありませんでした。

僕自身もまだ実感が湧かなかったのだと思います。

工場で汗水垂らして稼いだ数万を渡すときのほうが、
正直なところ緊張しました。

母親に毎月定期的にお金を渡すと、
ようやく母親に笑顔が戻った。

人はお金の悩みがなくなると、
精神的に楽になるようでした。

「いつもありがとうね」

と母親にお金を渡すと、
その夜は僕の好物の「ハヤシライス」を作ってくれました。

「わしもゆうきの会社で雇ってくれんか?」

と冗談混じりで、
父親も僕の成功に嬉しそうでした。

僕も悪い気はしませんでした。

父親は今も地元電気屋の契約社員として働いていますが、
それもあと数年で引退するそうです。

その後は母親と旅行に行ったりして、
残りの人生を楽しむと言っていました。

僕が東京に引っ越すと、
両親が毎月帰ってこいと電話してくるので、
旅行のついでに帰省することにしています。

今母親は僕の仕送りがあるので、
パートを辞めています。

父の趣味がバイクに乗ることなので、
我が家のガソリン代が余計にかかると
母親がぶつぶつ父親の趣味の文句を言ってきます。

喧嘩にならないように、
会うたびに父親にこっそりガソリン代を渡しています。

11話へ続く。

【第11話】資本主義の頂点 ・第1話:はじめに ・第2話:僕の人生からサラリーマンという選択が消えた ・第3話:月収500万円の憂鬱 ・第...

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僕は自動車工場で働きながら起業し、
パソコン一台で5000万円以上を稼ぎました。

人脈・才能・環境に恵まれたわけでもありません。

もともと家庭は父親の自営業失敗で極貧で、
3回再就職をするもすべてブラック企業でした。

そんな僕でもビジネスに出会い、
少しの期間だけ真剣に取り組んだところ、
あっさりと人生を逆転できました。

そのビジネスを学ぶ過程で、
初心者が失敗しないビジネスの作り方、
コンテンツを作って価値を届ける方法など、
普通に生きているだけでは学べないことを知りました。

その経験から、生まれた環境は選べなくても、
正しい勉強をして成功をすれば、
誰でも会社に雇われなくても、
自由な人生を得ることができると確信しています。

そして、昔の僕のように
人生に困り果てた人たちでも
一度しかない人生を変えることができる、
そうなると僕は本気で思っています。

そういった理念から、
僕がどのようにビジネスに取り組み、
まったくのゼロから会社に雇われなくても豊かに暮らせるのか、
その成功体験を一つの書籍にまとめました。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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