5000万円物語

【第11話】資本主義の頂点

第11話:資本主義の頂点

ネットビジネスはパソコン1台あればできる仕事なので、
インターネット環境が整ってさえいれば、
住む場所はどこでも自由です。

僕は一度東京というところに住んでみたかったです。

20年以上広島の田舎から
ほとんど出たことがない僕にとって、
東京はドラマや映画の中にだけでてくる
夢の世界のように見えました。

生まれて初めて東京に出た時の衝撃は今でも覚えています。

数分おきにやってくる電車、
消えることのない遅延の表示、
雲まで届きそうな高層ビル群、
多数の電子マネーに対応した飲食店、
サラリーマンたちのロケットのような歩くスピード、
街中に溢れるお店の多様さ、
毎日がお祭り並みの人口密度、
公園で何十人もフラフラしている浮浪者たち、

何もかもが衝撃でした。

僕は最初、地元とかけ離れた環境に呆然とし、
東京の高層ビル群を眺めて興奮しました。

都会の新しさの中を駆け巡ると、
渋谷駅で当然のように迷子になりまいた。

地元に戻った後も興奮はなかなか醒めませんでいた。

5階建て以上の建物がほぼ存在しない田舎で、
僕が幼少期から過ごした街並みを見ていると、
東京人は毎日あんな遊園地みたいな場所で、
オシャレで、優雅で文明的な日々を楽しんでいるのか・・・

なんだか知らないうちに楽しいパーティーが開かれ、
自分だけが除け者にされていることを
知ったような気持ちになりました。

それ以来僕はすっかり田舎コンプレックスになり、
自由に住む場所を選んでいいとなれば、
もう東京以外の選択肢が浮かばない状態になりました。

お金と時間を手に入れてからは、
何度も東京に足を運びました。

そのころ東京の知り合いの起業家に、
表参道で開かれるというパーティーに誘われました。

僕は面白そうだから行きますと言いながらも、

「表参道ってどこなんだろう?」

と内心首をかしげていました。

当日、同じパーティーに誘われた人たちと合流し、
迎えの車に乗り、キラキラした街並みのなかにある、
大きなビルの前で下車しました。

どうやら表参道という場所は、
会社の社長とか有名人とかが
たくさん遊びに来る場所らしいです。

本当に街並みはイルミネーションも多く、
クリスマスでもないのに税金の無駄遣いなのでは?
と思ったのは田舎人ならではの考えだと思います。

エレベーターにのり、
最上階の吹き抜けのパーティールームに入りました。

そこにはすでにたくさんの参加者が集まっており、
豪華な料理をつついたり、
グラスを持ったまま会話をしていました。

僕はいつも通りの地味な服装でした。

多くの人はスーツやドレスなどのフォーマルな格好です。

腕には明らかに高そうな高級時計がキラキラ輝いていたり、
高そうなネットクレスをブラブラさせていました。

ネットで聞いたことのある名前の人もたくさんいました。

20代くらいの僕よりも若い人も多かったです。

まず表参道という場所すら知らない田舎者なので、
何をしたらいいか分からず僕があわあわしていると、
沖縄在住のホリの深い青年が気さくに話しかけてきました。

ちょっと話を聞いてみると、
学習塾の経営で年商5億くらいの会社の社長でした。

僕はいきなりゲームのラスボスに攻撃された気分で、
挨拶を適当にして早々退散しました。

当時は僕もまだ地元の自動車工場を辞めたてで、
たった一人でビジネスをしてきたので、
ビジネスマナーというものは何一つ知りませんでした。

名刺なんて人生で作ったことありませんでした。

さらに人見知りの性格だったので、
群れに入り自分から話しかける度胸もなく、
隅っこの空いている席を見つけて、
お酒を飲んだり料理を食べていました。

「次のプロモーションには1億の広告費をかける予定なんだよね」

「〇〇の会社の株を買った方が良い」

「熱海の別荘が最近お買い得らしい」

耳を傾けると、いろんな会話が入ってきました。

みんな楽しそうに、ビジネスの話をしています。

周囲にいる人々と夜景を交互に見ながら、
これが資本主義の頂点かと思いました。

少し前まで自動車工場で車にネジをつける仕事をし、
自由ばかりを夢見て走っていた僕にとっては、色々と過剰でした。

パーティーが終わって帰宅する途中に、
東京の六本木や赤坂や表参道に住んだり、
事務所を構えることが、
起業家にとってのステータスになるのだと参加者に聞きました。

なるほど、この街にある建物は、
資本主義社会で成功を夢見る人々にとって
神殿のようなものだと僕は理解しました。

夜な夜な日本中からお金を持った人たちが、
高層ビルから夜景を見下ろすために集まる。

僕にはそういったギラギラした世界は
向いていないなと思いました。

12話へ続く。

【最終話】自由な人生を手に入れた ・第1話:はじめに ・第2話:僕の人生からサラリーマンという選択が消えた ・第3話:月収500万円の憂鬱 ・第...

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